人間関係に生きずらさを抱えるアダルトチルドレン・うつ病・自律神経失調症
まずは、アダルトチルドレンのタイプを知ろう
アダルトチルドレンといっても、実はいろんなタイプがあります。
自己肯定感の低さや罪悪感といった原因は同じでも、その出方はいろいろです。
エゴグラムという心理テストの結果と照らし合わせるとわかりやすいので、ご覧ください。
※エゴグラムって何?という方は、まずはこちらを。
■自分に厳しく怒りが強い、外に向かうタイプ
■自分に自信がもてず、内側にこもるタイプ
■依存が強いタイプ
■自分に厳しく怒りが強い、外に向かうタイプ
・理想が高く完璧主義。それを自分にも相手にも求めてしまう。・あいまいさが許せない。白黒はっきりさせないと気が済まない。
・自分が納得するまで相手を追及してしまう。
・怒りの感情が強く、コントロールが難しい。
このような特徴があると、エゴグラムではCPが他より高いか、またはCPとAC両方が高くなる傾向があります。まずCPを下げるトレーニングから始めると比較的スムーズに改善できます。
■自分に自信がもてず、内側にこもるタイプ
・なんでも自分が悪いと考える。
・漠然とした不安感や空虚感、孤独感がある。
・嫌われることが怖くて断れない、頼めない。
・一人になることが怖い、見捨てられ不安がある。
上記のようなタイプは、ACが高くなる傾向があります。
また、次のように極端にNPのみが低い場合もあります。
NPが低いと、通常はさっぱりタイプで人の気持ちに共感するのが苦手な人が多いと言われます。
しかし、自己評価が低く罪悪感を持ったアダルトチルドレンは、思いやりや人の気持ちを考えることに対する質問にNOと答えてしまうので、そうするとNPが低く表示されてしまいます。
このような方は、マイナス思考を改善するトレーニングを行いながら、傷ついたインナーチャイルドを癒していくとよい結果が得られます。
■依存が強いタイプ
・自分で決断できず、なんでも人に意見を求める。
・何が正しいのかわからない。
・何をしたらいいのか分からない。
・人の言いなりになってしまう
このようなタイプは、ACが高く他が全体的に低めで、CPが極端に低いことが多いです。
また、罪悪感が強いと自分は楽しんではいけないと思いこみ、FCも極端に低くなるケースもあります。
まず、上手に自己主張する方法を身に着けること、自分の嫌なことは断る、言いたいことは言うというトレーニングが大切です。そして、今までの心の傷をいや していくこと。楽しみを見つけて、楽しむことに罪悪感を感じないようにトレーニングしていくとよい方向に変わっていけます。
このように、自己肯定感が低いという根っこは同じでも、性格や環境によってそのあらわれ方はさまざまです。ご自分がどのタイプかをしっかり把握したうえで、それにみあったセラピーをおこなっていくことが大切です。
癒しだけ、認知の修正だけ、行動のトレーニングだけでもうまくいきません。
その方に必要なこと、すべてを同時に行っていくことで効果が高まるのです。
※これは私がカウンセリングを行う中での経験則からまとめたものです。
純粋なエゴグラムの考え方とは異なるところもございますので、その点につきましてはご了承ください。